連載

第2回 マテ・カマラスさん

エリザベート開幕まで、カウントダウン! そこで、omoshiiオモシィでは、隔週ならぬ、ほぼ隔日で、新キャストを中心にインタビューを掲載。撮りおろし写真とともに、現在の意気込みをお伺いします。 さて、集中連載第2回は、新トート、マテ・カマラスさんの登場です!

COLUMN 2012 4/27 UPDATE

今回の東宝ミュージカル『エリザベート』で、新トートとしてキャスティングされたマテ・カマラスさん。本場ウィーン(オーストリア)やハンガリー、そしてウィーン版来日公演でもトートを演じてきた彼が、なんと今度は日本語で、日本の東宝版『エリザベート』に挑む。小池演出の下で、彼のトートはどう変化(へんげ)するのだろう。(取材・文/高橋彩子 撮影/望月研)

――今回のキャスティングは日本の観客にとって、うれしいサプライズです。

  僕もうれしいです。…去年12月、シルヴェスター・リーヴァイガ僕ニ電話シマシタ、「マテサン、日本ノトートヲ演ジマスカ?」。僕ハ言イマシタ、「スゴイ! ヤリマス。ガンバリマス!!」(注※カタカナは日本語で話してくれた部分)。『MITSUKO』を日本語で演じたこともあって、小池(修一郎)さんは、僕ならやれるだろうと、リーヴァイに提案してくださったのだと思います。長年の知人であるリーヴァイも喜んでくれて。一つの役を幾つもの言語で、しかも今回はヨーロッパから遠く離れ、文化も異なる日本で挑戦できるなんて素晴らしい! 実現してくださった方々への感謝の気持ちでいっぱいです。今は稽古を通し、台詞や歌詞の内容がわかるようになってきているし、それをできるだけ日常生活でも使うよう心がけています。

――日常の中で使える台詞とは、たとえば?

 ちょっとしたことだけど…誰かが大きな決断をした時、「マチガイハナイカ!?」と聞けるし、カバンを探して発見したら「ミツケテシマッター♪」と言えるでしょう(笑)。

――トートとして、これまでにウィーン版とハンガリー版の舞台を経験なさっていますが、同じ役・同じ曲でも、言葉が変わると感情も少し変化するのではないですか?

 そうですね。演出も違います。「闇の中からみつめている~♪」と歌う場面を例に挙げると、ハンガリー版ではエリザベートのもとに走り寄って跪くけれど、ウィーン版では床に彼女を放り投げるようにし、彼女の膝の間ににじり寄る。東宝版はといえば、彼女の手を取り、魔法をかけるように扱います。演じる側の気持ちに加え、観る方の印象も、エリザベートとトートのどちらが強い立場にあるか、など、変わるはずです。

――その場面で言うと、東宝版のトートはハンガリー版やウィーン版よりも紳士的という感じでしょうか?

 そうだと思います。僕自身、ハンガリー版の時は20歳くらいの“若者トート”、ウィーン版の時は20代後半で“青年トート”だったけれど、今回は30代だし、役柄としても最も成熟した大人のトート。とはいえ、マテが演じる以上、生命力はあるからね!

――東宝版ではハンガリー版と同じく、ハンガリーでのエピソードに焦点を当てています。ハンガリーご出身のお立場として、演じるにあたっては自ずと力が入る?

 もちろんです。ウィーン版ではそこがはっきり表現されないのだけれど、エリザベートやルドルフとハンガリーの独立運動との関わりは大切なエピソードですから。エリザベートはハンガリー人に対してハンガリー語を話しましたよね。その国の言葉を使うのは、その人たちに敬意を表する行為。だからこそ、僕も日本語を喋りたいんです。日本語での舞台、絶対に良いものにするので、「ゼヒ、観ニ来テクダサイ!!」

★それではマテさんからのムービーメッセージをどうぞ!

★次回は、新ルドルフ役の、大野拓朗さんです。お楽しみに!

★演劇ファンの皆様へお知らせです! 演劇&エンタメ系WEBマガジンomoshiiオモシィの姉妹版、Web連動型リアルマガジン『omoshii mag』(オモシィ・マグ)がまもなく発売されます! インタビューはこのWeb版の200パーセント増! Webサイトではなかなか実現できない、クオリティの高い写真も多数掲載!  1号目の特集はミュージカル『エリザベート』。もちろんマテさんのかっこいい写真もインタビューもたっぷり掲載しますので、お楽しみに!! 手元に残しておきたい保存版シリーズです。発売は6月4日予定。詳細は近日公開いたします!

 

プロフィール
マテ・カマラス  1976年9月21日生まれ、ハンガリー出身。ミュージカル俳優、ヴォーカリスト。『エリザベート』のトート役のほかにも、『チェス』『ウエストサイド物語』『ダンス  オブ ヴァンパイア』『LULU』など数々のミュージカルに出演。日本では、来日公演『ウィーン版 エリザベート』『MITSUKO ~愛は国境を越えて~』などのほか、『マテ・カマラス×姿月あさと×武田真治SUPER LIVE』『Super Live Vol.2 LOVE LEGEND』など数々のライブにも出演している。

公演情報
ミュージカル『エリザベート』
2012年5月9日〜6月27日 帝国劇場
2012年7月5日〜26日 博多座
2012年8月3日〜26日 中日劇場
2012年9月1日〜28日 梅田芸術劇場メインホール
脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ 
音楽・編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
演出・訳詞:小池修一郎
出演/春野寿美礼、瀬奈じゅん、山口祐一郎、石丸幹二、マテ・カマラス、髙嶋政宏 ほか
問い合わせ:東宝テレザーブ:03-3201-7777
http://www.tohostage.com/elisabeth/

 

 

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