インタビュー & 特集
SPECIAL! 「BAD GIRLS meets BAD BOYS」part2 湖月わたるさん&水夏希さん
3回シリーズにてお送りしている『BAD GIRLS meets BAD BOYS』スペシャル。2回目は元タカラヅカトップスター対談! 湖月わたるさん、水夏希さんの登場です。(取材・文/高橋彩子、写真/平岩亨)
INTERVIEW & SPECIAL 2012 7/4 UPDATE
——今回の公演では、湖月さん、水さんをはじめとする“BAD GIRLS”が、ラスタ・トーマスさん率いる”BAD BOYS”やTAKAHIROさんと出会うという趣向になっていますが、一体どんなものが生まれそうですか?
湖月:TAKAHIROさんとは昨年のダンス公演『ELECTRIC CITY』でご一緒したのですが、新たな刺激・発見の連続でした。ラスタ・トーマスさんとは今年、私が出演した『カラミティ・ジェーン』を一部観てくださった時にお会いしたところです。TAKAHIROさんもそうですが、普段はすごく静かで柔らかい雰囲気なのに踊り出すと情熱的な方なので、共演が今からとても楽しみでなりません。
水:同感です。私はBAD BOYSの皆さんともTAKAHIROさんとも初共演。ラスタさんもTAKAHIROさんも、踊るとがらりと変わってエネルギッシュになられるんですよね。私もそういうパフォーマンスができたらいいなと。
湖月:今回は、前半はBAD GIRLSの世界を作り、後半はBAD BOYSの世界という二部構成になりそうですが、TAKAHIROさんが狂言回し的に入られることで、どうなるか。もしかしたら、私達の踊りをご覧になって、どこまで一緒に踊るかなどの判断をなさるかもしれないから、気が抜けないよね! 私たちなりのヒップホップテイストなども表現できるはずですし。
水:そうですね。私たちは宝塚歌劇団出身ですけれども、BAD BOYSの皆さんもクラシカルな踊りからヒップホップなどへいかれた方々ですから、一緒に踊ることで面白い表現が生まれそうですよね。
——湖月さんは2006年、水さんは2010年に宝塚を退団されましたが、在団当時と今とでダンス/ダンス観は違いますか?
湖月:男役時代は肩で風を切って歩いていましたけど、女性らしくしなやかに動くのが難しくて。辞めた時にまず習ったのが、ソシアルダンス。でも、つい相手をリードしそうになり、先生によく注意されていました(笑)。
水:私は退団後、今年に入ってようやく、外部でのダンス公演に挑戦し始めたばかりなんです。男役時代は形で見せていましたけれども、今は、力を抜きながら動くことの重要性をかみしめています。ダンスでは体力だけでなくメンタル的な部分も大切なので、その意味では身体の仕組みも自分の欠点も熟知した今の私にしかできない表現もあると思いますね。宝塚の男役という鎧を脱いで、どこまでいけるか。がんばりたいです。
——お二人は普段、ダンスのためのトレーニングはどのように?
湖月:インナーマッスルなど、自分が弱いところを鍛えるストレッチなどをしつつ、バレエのレッスンをしています。
水:わたさんは宝塚時代からダンスにストイックに向かわれていますよね。先日もお芝居をご一緒した方から、バレエのクラスにいらしていたと聞き、「ひいぃ…と」(笑)。
湖月:私はバレエに向いている身体ではないのですが、宝塚4年目の時にNY公演に参加して、向こうでクラシックがきちんとしている人の強さを目の当たりにしたんです。以来、なんとなく、レッスンにいかないと不安になって。
水:基本ですものね。私も筋肉を鍛える基礎トレーニングとストレッチ、バーレッスンなどをやっています。日々、ちょっとずつ続けることが、最終的には自分を守ってくれるというか。
湖月:うんうん。地道な努力をしなければならないけれど、結局はそのすべてが自分に返ってくるんだよね。
——湖月さんは様々なダンス公演も重ねた上での今回のご出演。水さんは音楽活動を経て、ダンス公演への挑戦。改めて、踊りへの思い・抱負をお聞かせください。
湖月:ミュージカルはお芝居に歌にとやることがたくさんあるけれど、ダンス公演ではその期間、踊りに集中できるのっていいですね!
水:あ、なるほど。発声とかしなくていいんですものね。
湖月:とはいえ、そういう日々が続くと不安になって、たまにこっそり一人で声を出したりしちゃうけど(笑)、踊りに没頭できるというのはすごく貴重です。
水:確かにそうですよね。
湖月:そしてダンス公演では何より、みんなで一緒に踊って、一つの空気を発した時の楽しさと迫力、お客さまの反応が格別なんですよね。BAD GIRLSとしてどんなものを生み出すことができるか。今はとにかく、燃えています!
水:私も身体が動くうちに色々なチャレンジをしたいと思っていたところなので、今回は素晴らしいタイミング。どこまで表現できるか未知数ですが、皆さんとの共演でたくさん学びたいと考えています!
「BAD GIRLS meets BAD BOYS」
2012/7/14(土) ~ 2012/7/15(日) 東京国際フォーラムホールC
2012/07/17(火) 広島 アステールプラザ大ホール
2012/7/19(木) 愛知県産業労働センター ウインクあいち
2012/7/20(金) ~ 2012/7/22(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
CREATIVE DIRECTOR:ラスタ・トーマス
CHORIOGRAPHERS:ラスタ・トーマス TAKAHIRO 原田薫 エイドリアン・カンターナ
BAD BOYS:ラスタ・トーマス&“BAD BOYS OF DANCE”
BAD GIRLS:湖月わたる 水夏希 原田薫 蒼乃夕妃 矢野祐子
The Storyteller: TAKAHIRO
お問い合わせ:
<東京公演>梅田芸術劇場 03-3503-5815
<広島公演>TSS事業部 082-253-1010
<愛知公演>キョードー東海 052-972-7466
<大阪公演>梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 06-6377-3888