インタビュー & 特集
SPECIAL! 『FROGS』稽古場レポート
4年ぶりに甦った、若手俳優8人が弾ける青春DANCEアクト『FROGS』。5月の池袋シアターグリーンBIG TREE THEATER公演の好評を受け、7月18日からは渋谷AiiA Theater Tokyoで再演されます。本番を間近に控える稽古場にお邪魔しました。(撮影/熊谷仁男、文/山上裕子)
INTERVIEW & SPECIAL 2013 7/15 UPDATE
物語の主人公は、ダンスが得意な都会の少年カケル(小関裕太)。カケルといとこのテル(溝口琢矢)がふとしたことからカエルの世界に迷い込み、少年ガエルのアマネ(松岡広大)とフクロウ(平埜生成)に出会って、さまざまな冒険を繰り広げるストーリーです。この日はキャストを入れ替え、先輩FROGS2名が参加するSpecial公演〝イレカエル〟の稽古。小関くんと平埜くんが役をチェンジ。そして山下銀次くんと小池成くんが、それぞれアマネ役とテル役で、本格的な芝居に初挑戦しています。
まずは1時間かけて、みっちりウォーミングアップ。リーダーシップを取るのは先輩FROGSの1人・風間由次郎くん。今回の公演では演出助手を務めていますが、〝イレカエル〟ではさらにキャストも兼務です。5分休憩に入っても、それぞれが思い思いに自主練。小関くん、山下くん、小池くんの3人はスタッフに音をもらってダンスの振りを確認をし、稽古場に戻った平埜くんも加わりました。
演出の岸谷五朗さんの掛け声で、いよいよ稽古スタート。カエルの世界で死刑囚となってしまったカケルとテルを、アマネとフクロウが逃がした後のシーンからです。逃亡者となった状況にひとりハラハラするフクロウ(小関)と、対照的に危機感ゼロのカケル(平埜)・テル(小池)・アマネ(山下)のやり取りを見せたところで、岸谷さんからストップが。
山下くんには「アマネのもっと知りたい、聞きたいという気持ちが伝わらないんだ」と、セリフに感情を込めることの大切さをわかりやすい言葉で伝えます。先輩FROGSが絡むシーンで岸谷さんが求める以上の情報をテキパキと伝える風間くんは、正に〝先輩〟の風格。後輩FROGS8名にとって頼りがいのある存在であることが見て取れます。
シーンが徐々にシリアスさを増していく中で、フクロウの長ゼリフと格闘する小関くんに岸谷さんが「いくつかフクロウの決めるところがあるんだ」と演技のポイントを示唆。周りのキャストを止めるセリフを、という要求に、次のシーンで早速応じる小関くん。
一方、小池くんにはセリフを言いに行く際、相手役が演技しやすいポジションを考えるよう指示が飛びました。稽古場の周囲では、通常公演でテル、アマネを演じる溝口琢矢くん、松岡広大くんはもちろんのこと、このシーンには関わらない太田将煕くん、三本健介くんも真剣に稽古を見守り、岸谷さんの指示に耳を傾けていました。
8人が違う役を演じる〝イレカエル〟を通じて、5月公演と同じキャストの通常バージョンもグングン進化しているはず。伸び盛りのカエルたちがどこまで飛躍してくれるか、期待が高まります。
『FROGS』
2013/7/18(木)~27(土) AiiA Theater Tokyo
演出:岸谷五朗 脚本:喜安浩平 主題歌制作:新藤晴一(ポルノグラフィティ)
振付:植木豪(PaniCrew)/岡千絵/ただこ
出演:小関裕太、平埜生成、溝口琢矢、松岡広大、
太田将熙、山下銀次、三本健介、小池成
Special公演 青柳塁斗、風間由次郎
公式サイトhttp://www.frogs-stage.com/