インタビュー & 特集
INTERVIEW! 映画『アキラNo.2』 小澤亮太さん part.2
毎日ケンカが勃発している不良の巣窟・陸山高校で、No.2の矢沢アキラが暴力と権力闘争にまみれながら虎視眈々とNo.1を目指す物語『アキラNo.2』。人気ヤンキーコミックを原作にしたこの映画に主演する小澤亮太さんにお話をうかがいました。
(撮影/熊谷仁男 文/臼井祥子)
INTERVIEW & SPECIAL 2014 9/12 UPDATE
(part.1より続く)
●今、現代にこういういわゆるヤンキーっていないんじゃないかと思うんですが。
そうですね。こんな情熱がある人はいない気がします。それに今は実際ヤンキー漫画のキャラみたいな行動はできないですよね。でも憧れがあるんじゃないかな。実は僕の通っていた高校は、けっこうケンカとかあったんですよ。僕らは「プチ『クローズ』」って言ってたんですけど。僕はやらなかったですよ。でも朝登校してきた友達の顔見たら、ぼこぼこになってたこととか、ありましたね。見た目も、改造した制服を着てる生徒もいました。『アキラNo.2』ほどじゃないですけど、なんとなく不良高校の空気感は似ているかなあ。
●じゃ、小澤さんにとって『アキラNo.2』の世界は、そこそこリアルなんですね。
僕自身はケンカしたりはしなかったけど、いきがる気持ちはわかる気がします。僕にも確かに「強い男に見られたい」って気持ちはあったし、何かあっても自分の身を守れるくらいの強さは欲しいなと思ってました。でも、アキラみたいな智将的なヤンキーはいなかったですね。
●アキラはNo.1を目指していますが、小澤さんが「これでNo.1を目指したい」って思うものはなんですか?
それはもちろんお仕事でNo.1になりたいです。あとは周りに人がいっぱいいるような存在がNo.1だと思うので、そうなりたいです。それって幸せだと思うんです。僕が困ったときは誰かが助けてくれて、困っている人がいたら僕が助けたい。簡単なことじゃないと思いますけど、人を大事にして、いろんな人の意見を聞けるようにしたいですね。それが役者にとってプラスかなって思います。
●小澤さんはこれまでドラマ、映画、舞台といろんなジャンルで役者をされていますが、やっていて違いや共通点はありますか。
演じるときに気持ちをこめるという点は全てのジャンルで共通しています。でも人から直接見られるのと、カメラを通すのとでは見え方はだいぶ違うのでそこは苦労しますね。映像の作品をやった後に舞台をやると、体が小さくなってしまうことがあるんですよ。逆に舞台の後に映像をやると芝居が大きくなりすぎてしまったり…。そこを微調整しながらやっていくんですけど、その場の空気、流れにのって、調整しているのかなと思います。舞台は稽古がありますが映像は普通稽古はない、というのも違いかな。だから映像の場合は家で友達に手伝ってもらって練習したり、原作があったらそれを読んだり、そこから妄想を広げたり、事前にそういう準備をしていきます。
●『アキラNo.2』の撮影現場はどんな現場でした?
一週間くらいで撮影しました。監督からは芝居を「抑える、抑えない」「もっとオーバーにする、しない」、そういう調整を細かくしていただきました。コメディーでもあり、カッコよく見せる不良映画でもあるので、そこの加減が大事。僕はちょっと大きめに演じたんです。まずは思いきりやらせてもらい、その後、監督の話を聞いて、抑えたほうがいいシーンは抑えて、本番スタート。話し合いをしてくださる監督なので、僕の意見も出せて、いろいろやらせてもらえました。
●最後にメッセージをお願いします。
この映画は不良映画でもあり、コメディー色も強い作品です。キャラも濃いし、友情物語もあり、くすっと笑えるところもあり、いろんな角度から楽しんでいただけると思います。共感できる部分もたくさんあるので、男性の方はもちろん、女性の方にもアキラを応援しにきていただけたらうれしいです。
映画『アキラNo.2』は9月27日(土)より、シネマート六本木ほか にて上映します。
詳細は以下の公式サイトをご覧ください。
『アキラNo.2』オフィシャルサイト●http://www.cinemart.co.jp/akira-no2/
【初日舞台挨拶&クロージング舞台挨拶決定】
○9月27日(土)10:30の回 上映後舞台挨拶
登壇者:小澤亮太、五十嵐麻朝、福山翔大、橋本マナミ、城戸康裕(予定)
※舞台挨拶&本編DVD&マル秘特典付 ¥4,000(税込)のお得なチケットも販売中。
○10月10日(金)19:00の回 上映後舞台挨拶
登壇者:五十嵐麻朝、小西成弥、高橋郁哉(予定)
詳しくは公式サイトまで。
★INTERVIEW!『3150万秒と、少し』小澤亮太さん はこちらをご覧ください。
[プロフィール]
おざわ・りょうた
1988年1月25日生まれ、千葉県出身。
2011年『海賊戦隊ゴーカイジャー』に主演し、注目を集める。舞台『理系ヲタが、船上で恋する確率』『豆乃坂書店~読みたがりたちの読書会~』や、映画『ホットロード』『恋する歯車』(主演)など、様々なジャンルで活躍中。この秋には舞台『ダンガンロンパ THE STAGE~希望の学園と絶望の高校生』(10月29日~11月3日 日本青年館大ホール)に出演する。またMCを務めるラジオ番組、FMYOKOHAMA『りょーthe Studio R』が毎週日曜日21時〜OA中。
公式blog●http://ameblo.jp/ozawaryota