インタビュー & 特集
SPECIAL INTERVIEW!『僕とあいつの関ヶ原』玉城裕規さん
吉田恵里香さんの著者『僕とあいつの関ヶ原』にオリジナル要素を盛り込んだ朗読劇が、中屋敷法仁(劇団柿喰う客)の演出で上演されたのが昨年の12月。その初演から8ヶ月を経て、熱い要望に応え再演されます。
キャストのみなさん、そして演出の中屋敷法仁さんにそれぞれお話をお伺いしました。第一回目は、玉城裕規さんの登場です。(取材・片桐ユウ、撮影・増田慶)
INTERVIEW & SPECIAL 2015 7/13 UPDATE
実はこの日、関東圏で地震が発生。撮影をしていた高層ビルのフロアも耐震設計上、長いこと横揺れしたのですが、玉城裕規さんは冷静そのもの。ハプニングに動じず、落ち着いた笑顔でインタビューに応じてくれました。
――前回の感想は?
井伊直政と大谷吉継の二役を演じたのですが、難しかったですね…。
中屋敷さんからは「簡単に言うと井伊直政は美しい方で、大谷吉継は醜い方。
その両方をやって欲しい」と言われていたのですが、
井伊直政の方では素敵な人を演じる難しさを感じましたし、
大谷吉継は最初イメージが全く出てこなかったんです。
稽古でもなかなかしっくりこなくて、ギリギリで方向性が決まりました。
二役演じる上でのギャップの付け方にも悩みました。
朗読劇だとビジュアルがそのままなので、より違いを見せないと別の役に見えない
という難しさがありましたね。
稽古期間も短かったので必死でしたけど、
中屋敷さんは役者が持ってきたものを大事にしてくださる方だったので
良いバランスで出来たのかなと思います。
本番では違和感なく立てたというか、自然に出来ました。
“これが僕達が作り上げた『僕とあいつの関ヶ原』です!”
って、役者も中屋敷さんも“どーん!”っと出したと思うんですよ。
演じていて刺激とやり甲斐があって、楽しかったです。
もっとやりたいという思いもあったので、今回再演が決まって嬉しかったです。
――役作りに関しておうかがいします。
「戦国時代」作品は初めてだったのですが、
死が隣り合わせで生きている人たちなので、
僕ら役者も熱量を持ってやらないといけないと思っていました。
史実的な資料もありますが、前作では原作の小説を読んで
ベースにしていきました。
小説は構図や関係性が分かりやすくて、すごく読みやすかったです。
僕より年下の女性が書かれたと知った時はビックリしました。ただただ尊敬…。
新作の『俺とおまえの夏の陣』で演じる伊達政宗はプレッシャーがありますね。
色々な方が演じられていますし、人気の人物なので。
だからこそ自分の伊達政宗が出せたらなと思っています。
朗読劇はより濃く役作りをしていかないといけないと思うので、
また苦悩しながら新しい色を出したいです。
――“あいつ”と聞いて思い浮かぶ相手は?
最近、何かと一緒にいることが多い細貝圭。
会ったその日に飲みに行って、会ったその日に仲良くなりました。
圭ちゃんからも「こんなに一気に仲良くなったのは初めて」と言ってもらって
嬉しかったです。何かが合ったんでしょうね、フィーリング的なものが(笑)。
本当に良い出会いでした。
【プロフィール】
たまき ゆうき ’85年生まれ。沖縄県出身。舞台『リバースヒストリカ』『少年ハリウッド』『弱虫ペダル』『ライチ☆光クラブ』『メサイア「銅ノ章」』『うさぎレストラン』『里見八犬伝』『曇天に笑う』等、舞台を中心に活躍。
【公演データ】
銀河劇場ニュージェネレーションシリーズ
◎朗読劇『僕とあいつの関ヶ原』
作:吉田恵里香
演出:中屋敷法仁(柿食う客)
出演:
<初演チーム>
木戸邑弥:松平忠吉
武田航平:島左近/染音
玉城裕規:井伊直政/大谷吉継
三上真史(D-BOYS):石田三成/徳川家康
宮下雄也(RUN&GUN):小早川秀秋
(50音順)
<新生チーム>
秋元龍太朗:井伊直政/大谷吉継
佐藤流司:松平忠吉
高杉真宙:小早川秀秋
戸谷公人:島左近/染音
宮﨑秋人:石田三成/徳川家康
(50音順)
公演日程:
<初演チーム>
8月5日(水)19:30★
<新生チーム>
8月6日(木)19:30★
8月7日(金)15:00★
8月7日(金)19:30
★演出家・出演者によるアフタートークあり
◎朗読劇『俺とおまえの夏の陣』
作:吉田恵里香
演出:中屋敷法仁(柿食う客)
出演:
玉城裕規:伊達政宗
細貝圭:片倉景綱(初代・小十郎)
鈴木勝大:片倉重長(二代目・小十郎)
宮﨑秋人:徳川家康・豊臣秀吉 他
公演日程:
8月8日(土) 18:00★
8月9日(日) 13:00★
8月9日(日) 17:00
★演出家・出演者によるアフタートークあり