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極悪非道な取り立て屋・会田は、追い込んだ男がビルから落ちた現場から逃げる途中で交通事故に遭い、臓器移植手術で一命を取り留めます。ところが、手術以降、食べ物の嗜好や趣味、性格そのものが変化ししていき、不安を覚えた会田が調べると、ドナー（臓器提供者）はビルから落ちて死んだ男で……。

人の命、魂はどこに宿るのかを問うヒューマンサスペンス『レシピエント』は、G２さんが手掛ける新作舞台。取り立て屋の会田を加藤和樹さんが、ドナーの姉で盲目の女性を佐藤江梨子さんが、W主演で演じます。

会見では終始ムードメーカーになった佐藤江梨子さん。
「自分自身初めて経験することが多くて、勉強したり考えたりしています。盲目の役なので目をつぶってセリフを言うのですが、何回も言っているうちに心から感じることができるようになりました。ただせっかく長身イケメンが多いのに、見られないのが残念です」と、挨拶をして、会場の笑いを誘いました。

 極悪非道な取り立て屋からオタクに性格が変化していくという難役に挑む加藤和樹さん。
「自分が自分自身であることに変わりはないのに、誰かの記憶が入り込んでいく。これをどうお芝居で表現するか、これから稽古で作っていきたいと思います。今まで感じたことのない何かを、作品を通してやっていきたいです」
また加藤さんが作詞作曲を担当し、JOKER（加藤さんの所属ユニット）が演奏する舞台のイメージソング「pain」について「脚本を読んで生きていくつらさや痛みを表現しました」とコメントしました。

会見にはほかに、ドラマ『ちろとてちん』で注目を浴びた橋本淳さん、5月からミュージカル『エリザベート』にルドルフ役で出演が決まっている大野拓朗さん、『冒険絵本 PINOCCHIO—ピノキオ—』など舞台を中心に活躍している柳澤貴彦さん、ハロプロエッグ出身で2012年1月に初アルバム「One for YOU!」をリリースした吉川友さん、『踊る大走査線』シリーズをはじめ数々のドラマ、舞台で活躍する三上市朗さんなど、個性的なメンバーが顔を揃えました。

これが初舞台となる大野さんが「腹式呼吸や発声など、一から学んでいきたい」と言うと、すかさず佐藤さんが「今日一番声が出てるよ」と大野さんを褒めるなど、チームワークのよさをうかがわせる一幕も。

G２さんは、報道陣に佐藤さんと加藤さんの初対面の印象と演出プランを聞かれて、「（佐藤さんとは）初めてやる感じしない」と飲み友達エピソードを披露。加藤さんについては「真面目な性格ですが、好感度が落ちるような、顔つきの悪い男に変えたい」と展望を語りました。

『レシピエント』は2月29日（水）～3月11日（日）まで、東京・紀伊國屋ホールにて上演されます。

［公演情報］
『レシピエント』
2月29日（水）～3月11日（日）　紀伊國屋ホール
演出：G2　脚本：桝野幸宏
出演：佐藤江梨子　加藤和樹／橋本淳　大野拓朗　柳澤貴彦　吉川友／三上市朗
イメージソング：JOKER「pain」
問い合わせ：DHE@stage　03-5457-8883（平日11:00〜18:00）
公式ブログ：http://recipient.exblog.jp/