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内野聖陽&田中圭『幻蝶』製作発表記者会見
2月9日、東京會舘にて、内野聖陽さんと田中圭さんの初共演となる舞台『幻蝶』の製作発表記者会見が行われました。今春、シアタークリエで、大人の悲喜劇が繰り広げられます。
NEWS & INFORMATION 2012 2/10 UPDATE
3月12日~4月4日、シアタークリエで上演、その後全国各地で上演される『幻蝶』。幻の蝶「シロギフチョウ」の存在を信じて、探し続ける二人のデコボコダメ男コンビと、彼らを取り巻く人々の物語。内野聖陽さんと田中圭さんの初共演もさることながら、「キサラギ」「ALLWAYS 3丁目の夕日」シリーズ、「鈴木先生」などの脚本家・古沢良太さんの新作オリジナル戯曲であり、演出家には、白井晃さんが登板するという、なにかと話題の舞台です。
内野さんと古沢さんといえば、テレビドラマ「ゴンゾウ 伝説の刑事」のコンビ。向田邦子賞を受賞したほどの、独特な世界観で繰り広げられた秀逸なドラマでした。
そこにゲストとして登場したのが白井さん。あまりにも古沢さんの書いた話が面白くて、自分の登場した回の後、どうなったかが知りたくて、スタッフにお願いして、その先の台本を読ませてもらったというエピソードも。そんなところに、古沢さんの戯曲で演出を、という話がとびこんできたそうです。
「2年前にこのお話をいただいたのですが、私でよければ!とお引き受けしました。ホンをもらったときから、この人物は内野君と思って読んだので、そのまま、内野さんにお願いさせていただきました。そして、内野さんと戦っていただきたいと思って、田中君にお声がけしました。内野さんのエネルギー負けないで、対抗できる男はこの男しかいないと」(白井)
ご指名を受けた内野さんが演じるのは、自信家の蝶マニア。「イケイケオヤジ風の男を演じます。酒飲みでどうしようもないですが、愛くるしい男。古沢君のホンは予想をうわまわる面白さで、いい仕事を先にされちゃったので、白井さんや共演者の皆さんとともに遊ぶしかないなと思ってます。先日、実際に蝶マニアの方にお会いしたんですが、オタクな感じかと思いきや、気さくなおっちゃん(笑)。無頼派で、人生を楽しんでいて、すごく触発されました」
同じく蝶マニアで、ひきこもり青年を演じるのが田中圭さん。「古沢さんのホンを読んだときに、なんだこれは!と。笑ったり泣いたりしながら読みました。内野さんとは初めましてだけど、お芝居をするのが楽しみです。今、本読みの段階なのですが、目を見たら照れるので、目を伏せて読んでます(笑)。僕はこれまで6回舞台を踏んでいますが、白井さんとはその半分の3回、ご一緒しているので全幅の信頼をおいています。白井さんには、一度も裏切られたことがないです(笑)。蝶は好きではなかったんですが、今は惹かれる部分もわかってきました。悲しい男の子だけどいとしい、両方の面がある男の子として演じたいと思います」
作者の古沢さんによると、この作品は十数年間、温められてきた作品だそう。「もともと、シナリオを勉強していたころ、習作として書いた作品で、いつか実現できたらなとおもいつつ、十数年。(作品の)ふたりは(その間ずっと)僕の中に居ました。やっと外に出してあげられます。思う存分暴れておいてという気持ちです。もともと映像のイメージで考えていたので、今回舞台用に書き換えたんですが、それでも無理なところはあきらめて、あとは白井さんが何とかしてくれるだろうと(笑)。プロット的にはとてもシンプル。コメディ要素が強いので、笑ってみていただければ」(古沢)
作品の見どころは?という質問に、内野さんは「田中君を犯そうとするシーンがあって、そこも見どころの一つ」。まさか今、流行りのグレーゾーン!? それは、見てのお楽しみ、ということで、この大人の悲劇ならぬ、悲喜劇。思いっきり笑いつつ、ズッシリとしたテーマを受け取ってください。
『幻蝶』
2012年3月12日~4月4日 東京 シアタークリエ
※広島、兵庫、新潟、福岡、仙台、長野公演あり
脚本:古沢良太 演出:白井晃
出演:内野聖陽、田中圭、七瀬なつみ、中別府葵、細見大輔、大谷亮介
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