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坂東玉三郎主演『ふるあめりかに袖はぬらさじ』囲み取材
有吉佐和子さんの最高傑作『ふるあめりかに袖はぬらさじ』が、9月28日、初日を迎えます。この舞台で、坂東玉三郎さんと檀れいさんが初共演。初日に先立つ27日に公開舞台稽古と囲み取材が行われました。
NEWS & INFORMATION 2012 9/28 UPDATE
『ふるあめりかに袖はぬらさじ』は1972年に杉村春子さん主演で初演されて以来、何度も上演されてきた名作。坂東玉三郎さんが初めて主役・お園役を演じたのは1988年。今回で玉三郎さんにとって10回目の上演となります。
囲み取材には、坂東玉三郎さん、檀れいさん、松田悟志さんが出席しました。
玉三郎さんは「新しいキャストで「ふるあめ」ができるのが新鮮です。今日はもう舞台が組まれていて、いつものACTシアターとちょっと違う感じで楽しみです」とご挨拶。今年7月に人間国宝に認定されて、気持ちに違いはあったかという質問に「今までと変わらないです(笑)。毎回ベストを尽くしているし、7月に(人間国宝に)なりましたから、3ヶ月分は成長していると思っています」とこたえていました。
また、玉三郎さんと檀さんは、初めての共演について、
「昔から宝塚の方々とは交流があって、結構似てる世界なので気持ちがわかりやすいんですよ。ですから、はじめ、檀れいさんという個人と話してるんですが、宝塚の話題が出ると『3日で初日開けて大変だったでしょ』みたいな共通語があってすごく楽しくて、わかりあえるところもあります。先日久しぶりに宝塚の舞台も観に行きました」(玉三郎さん)
「私はまさか玉三郎さんとご一緒できるなんて思ってもいなかったので、本当にお話を頂いた時はびっくりしましたし、私でいいのかしらって2、3日悩みました(笑)。でもこういうご縁に巡り合えて今は本当に幸せですし、年間を通して舞台をやってらっしゃる玉三郎さんの物作りに対する姿勢や厳しさをそばで拝見して、とても清々しく、その厳しさが心地いいというか。何か(指摘が)あったら是非何でも良いので言って下さい!っていう気持ちでいるんですけど、今は『大丈夫よ』という言葉が多いです(笑)」(檀さん)
やはり玉三郎さんと初共演になる松田さんは「僕は日々玉三郎さんにいろいろ教えて頂いていて、今回舞台も東京公演に向けてどのように向かったらいいかなどをお聞きして、日々コミュニケーションを取らせて頂いているんですが、僕の家族や友人からは『(人間国宝になったことを受けて)大変な事が起きてるよ! 大丈夫なのか!』と言われます(笑)」とコメントしました。
坂東玉三郎主演『ふるあめりかに袖はぬらさじ』は、9月28日より、 10月21日まで、東京・赤坂ACTシアターにて上演されます。
[公演情報]
坂東玉三郎主演『ふるあめりかに袖はぬらさじ』
9月28日(金)~10月21日(日) 赤坂ACTシアター
作:有吉佐和子
演出:齋藤雅文
出演:坂東玉三郎、檀 れい、松田悟志、伊藤みどり、藤堂新二、団時朗 他
公式サイト●http://www.tbs.co.jp/act/event/furuamerica/