ニュース & インフォメーション
『市川海老蔵 古典への誘い』製作発表
「伝統芸能をよりわかりやすく多角的に味わって」もらうことを目的に、市川海老蔵さんが企画した『市川海老蔵 古典への誘い』。その3回目の公演が、2014年に上演されます。本日、都内にて行われた製作発表の様子をお届けします。
NEWS & INFORMATION 2013 11/25 UPDATE
初回となった2012年には、能の「石橋(しゃっきょう)」と歌舞伎舞踊の「連獅子」を上演。同じ伝説を素材にした二つの演目について、また、能と歌舞伎という異なる伝統芸能について、素顔の海老蔵さんが解説をするというプログラムで、好評を博しました。2013年に上演した2回目は、「清元」がテーマ。清元の中でも対照的な「保名」と「お祭り」の2演目を海老蔵さんが踊り、素顔の海老蔵さんの口上や、清元のみの演奏で行われる「玉屋」など江戸歌舞伎の粋で華やかな世界を繰り広げました。3回目となる2014年の公演は、2012年の初回の再演となります。
会見には市川海老蔵さん 、観世喜正さん、亀井忠雄さん(人間国宝)が登壇しました。
海老蔵さんのコメントは以下のとおり。
今回の内容は、2012年の初演に行った能楽の「半能『石橋(しゃっきょう)』」と歌舞伎の「舞踊『連獅子(れんじし)』」を行います。再演ということで、今回はより「古典に戻す」という意味で、前回割愛したものもさせて頂きます。前回は、素晴らしい能の皆様とご一緒して能楽への姿勢を感じさせて頂き、潔さの中にある情熱や伝承を感じて影響を受けました。今回はさらにそれが自分の身になることがテーマです。体に覚えさせ、海老蔵の「連獅子」が変わっていくことを今年の意気込みとしたいです。
●今回の八千代座での公演では、娘の麗禾(れいか)さんの初お目見え。
近年、娘が歌舞伎に興味を持って、「パパが見たい、大きいじいじが見たい、勘三郎さんが見たい」と自分でDVDを再生して観ています。どうやら播磨屋のおじさんが好きみたいです(笑)。
●稽古はいつからしていますか?
妻の胎内にいた頃から始まっているとも言えるし、そういった環境で育っているというのが大事なんでしょう。実は、口上はもう出来てるんです。「海老蔵です!團十郎です!」と言って、麗禾ですとはまだ言えないんですけどね(笑)。自分なりのにらみもやっていて、親バカですが「おお!なんだ!!」と思うこともちらほらあるんですよ。
●息子・勧玄(かんげん)君の顔出し・初お目見えについて。
彼は歌舞伎役者になってもらわなくてはいけないので、顔出しについては、遅かれ早かれ出るなら早い方がいい、と親の覚悟を決めました。『ABKAI』を観に来たんですけど、おとなしい性格の彼がすごく大きな声を出して、生まれてきて一番大きいリアクションだったと思います。これからも彼に刺激を与えられる芝居を父親として見せていきたいです。
●東北の被災地での公演について。
ずっと行きたいという想いがありました。震災の直後から行きたかったのですが、歌舞伎役者として行きたかったので、諸々の準備が必要になりました。すぐ行けないのであれば、継続すること、風化させないことを大切にして、今回準備が整いようやく行かせて頂くことになりました。今回伺えるのが本当にありがたいです。今後も私なりにできることを務めていきたいです。
公演は、2014年3月6日より、観世能楽堂、他 全国7都市で行われます。
[公演情報]
『市川海老蔵 古典への誘い』
2014年3月6日(木)〜25日(火)観世能楽堂他 全国7都市
演目:オープニングトーク 市川海老蔵/半能「石橋」/舞踊「連獅子」市川海老蔵・市川福太郎
企画:市川海老蔵
制作:株式会社3Top・有限会社三響会企画
制作協力:全栄企画株式会社
協力:松竹株式会社