韓国ミュージカル『女神様が見ている』開幕＆取材会

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韓国ミュージカル『女神様が見ている』開幕＆取材会

　9月20日、世田谷パブリックシアターにて、韓国ミュージカル『女神様が見ている』が開幕。終演後に取材会が行われました。（取材・文／金本美代）

NEWS & INFORMATION 2014 9/28 UPDATE

　ミュージカル『女神様が見ている』は、2012年、リーディング公演が「ソウル・ミュージカル・フェスティバル」で最優秀作品賞を受賞、2013年「第１９回韓国ミュージカル大賞」で最優秀脚本賞を受賞しているオリジナル・ミュージカル。

　舞台は戦時下の1952年。韓国軍の大尉ハン・ヨンボムは捕虜である北朝鮮人民軍の隊長イ・チャンソプたち4人の兵士を収容所まで移送する任務を命じられ、部下のシン・ソックと暴雨の中、移送船に乗り込む。しかし、暴雨で船が沈没し、6人の兵士たちは無人島へ流れ着いてしまう。なんとか船を直して島から脱出したい兵士たちだったが、船を直せるのは北朝鮮軍のスンホただ一人。しかし、彼は戦争で精神を病み、子供のように振る舞い話を聞こうとしない。そこで、ほかの5人の兵士たちは考えた末、スンホに船の修理をさせるため、島を見守る架空の女神様がいるように協力して彼の前で振る舞う「女神様が見ている」作戦を実行するのだった。
　このスンホのためについた嘘の作戦は、次第にそれぞれの兵士たちの中にも変化を与え、次第に友情が芽生えていく…。

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　取材会には初日公演を終えたばかりのキャスト全員が登壇。初日を終えた感想と、作品の見どころを語りました。

チョ・ヒョンギュンさん（南の隊長　ハン・ヨンボム役）
いつか来たいと思っていた日本での公演、そして素敵な劇場で公演ができるようにしてくださった皆さんに感謝します。
戦争が背景にはなっていますが、人間ドラマとして受け止め演じています。もちろん全体の流れをみていただきたいですが、特に自分の役は舞台から1度しか退場しないんですね。舞台上で汗だくになっていく僕の姿を見て、流れを感じてもらえると思います。

チョン・ソンウさん（北の兵士　リュ・スンホ役）
ちょうど１年前に違う作品で日本に来て、また日本で皆さんにお目にかかることができてとても光栄に思っています。今回も皆さんと楽しい時間を過ごしたいと思っています。
登場人物たちの見どころのシーンはありますが、それは断片的なシーンなので、それより作品全体の時間の経過とともに変化していく登場人物たちの姿を見てほしいです。

ジン・ソンギュさん（北の隊長　イ・チャンソプ役）
舞台をとても熱心に見ていただけて嬉しかったです。もっと皆さんと感動を共有したいと思いますので宜しくお願いします。
自分の役は、悪い役、恐いキャラクターで重いシーンも多いですが、途中からいつもはやらないようなポーズをとったり、踊ったり意外な面が出て来るので楽しんでもらえると思います。

アン・ジェヨンさん（シン・ソック役）
日本で、素敵な劇場で過ごせる時間を大切にしたいと思います。そして何よりも公演をきっちり皆さんにお届けしたいです。
自分の役が、どの登場人物よりもいちばん正直な性格を持った役。そんな自分の変化から、彼らがどんな悲惨な状況におかれているかを伝えたい。その部分を観てもらいたいです。

ユン・ソクヒョンさん（北の兵士　チョ・ドンヒョン役）
この作品が持ってるメッセージや、感性などを皆さんにきちっとお伝えしたいです。後半に自分の見どころがありますが、そこだけじゃなく最初からそこにいたるまでの細かい変化もあるので、そこも観ていただけたらと思います。

チュ・ミンジンさん（北の兵士　ビョン・ジュファ役）
今年は他の作品でも来日していて、またこうして日本で公演出来ることがとても嬉しいです。皆で一生懸命作った作品なので、皆さんに共感して楽しんでいただけたらと思います。
役作りにあたって、特に自分の動き、仕草とか立ち姿とかたたずまいとかをすごい研究したので、僕の舞台での姿が見どころです。

ソン・ミヨンさん（女神役）
韓国でつい1ヶ月半くらい前まで芝居をしていたメンバーと、日本でも楽しく過ごしたいですし、皆さんにもたくさん楽しんでいただきたいと思います。
袖から舞台を観ていることが多いのですが、どの瞬間も作品にはなくてはならないもの。通して観ていただくことで、感じていただいたものがポイントなんじゃないかなと思います。