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AMUSE × PEOPLE PURPLE「ORANGE」囲み取材&舞台写真
2月4日(水)池袋・サンシャイン劇場にて、AMUSE × PEOPLE PURPLE「ORANGE」が東京公演初日を迎え、翌5日(木)の公演終了後に囲み取材が行われました。(取材/片桐ユウ)
NEWS & INFORMATION 2015 2/11 UPDATE
阪神淡路大震災から20年。当時、命の最前線で闘った消防士100人以上に取材をして作られた本作は、震災が引き起こす悲劇、その中で気付く命の尊さ、人の絆を描き出し、人々の共感と涙を呼び再演を重ねています。
5日の公演はスタンディングオベーションと鳴り止まぬ拍手の中、カーテンコールの連続。終演後のロビーはアンケートに感想を書き込む多くの観客であふれ、熱い想いが伝わる作品であることを物語っていました。
囲み取材には、特別救助隊士長・小日向役の音尾琢真さん、消防隊員・山倉役の荒木宏文さん、出張所の所長兼中隊長・桜井役の木村祐一さん、作・演出の宇田学さんが登場。
宇田さんが本作を作ったキッカケは、高校生の頃に阪神淡路震災のボランティアに参加し、救助する人の姿を伝えたいと思ったことから。1995年1月17日を忘れてはいけないという想いと「一日一日を大切に生きていってもらいたい」という願いを込めて再演を重ねつつ、「東日本大震災が起きてから本作を上演する意義が少し変わったところがあります。この作品の舞台は神戸。街は復興するんだという想いや、この作品がキッカケで防災を心がけていて助かったという話を聞いたので、上演することで救える命があるんだと思いました」と、“今、上演する意味”を明かしました。
3回目の出演となる音尾さんは「全身全霊をかけて臨まなければいけない、覚悟がいる舞台だと思います」とコメント。兵庫県内で阪神淡路大震災を体験していた荒木さんも「体験していたからこそ演じやすい部分と、受け止めづらい部分がありました」と、最初は不安があったことを打ち明け、「でも共演者のみなさんが手を差し伸べてくださる方ばかりだったので、向き合うことができました」と告白。
木村さんは「消防士という職業があって、それを演じる僕らの職業がある。偉そうな言葉で恐縮ですが、伝えることが使命と感じました」とコメント。また「辛いことばかりがある役だけど、稽古する内にチームワークが出てきたというか、共演のみんなが可愛くて仕方なくなってきた」と語り、カンパニーの仲の良さに話が及びます。
荒木さんについて、木村さんが「好青年過ぎる!我の強さより丸さがちゃんとあって、丸い大理石のよう」と絶賛すれば、音尾さんも「最初はこんなにキレイなハンサムが大丈夫かな?と思っていたけど、しっかり役と向き合って立派な消防隊員になった。それに私服がとてもオシャレで、宇田さんと僕にお揃いのスーツも見立ててくれました」と自慢(?)します。
荒木さんは音尾さんを「普段は物腰が柔らかい方ですけど、お芝居は熱く厳しい。でもその中に優しさがあることが伝わってくるので、すんなり受け入れられます」と語り、役柄の先輩後輩関係さながらに信頼を伺わせていました。
木村さんについては、他の2人が口を揃えて「すごくイイ人!」と絶賛。稽古中、木村さんが作品名「ORANGE」に因んでミカンの皮を混ぜ込んだオレンジ色のおにぎりを差し入れたというエピソードも明かされていました。
木村さんが「本人(音尾さん)さえよければ裸を見せたいくらい」と話す程、ストイックに鍛えた体で舞台に臨んでいる音尾さん。「熱を通さない本物の制服を着ているので汗が止まらない。あっという間に2~3kg痩せました。体調管理が大変な舞台です」と苦笑しつつ、「色々な人の想いを背負って、恥ずかしくないものをやっていきたいです。消防士の方にもぜひ見ていただけたら」と真摯な表情で意気込みを述べ、囲み取材は終了となりました。
AMUSE × PEOPLE PURPLE「ORANGE」は、1月31日(土)に大阪公演を終え、東京・池袋のサンシャイン劇場にて2015年2月4日(水)~11日(水・祝)まで上演。その後、名古屋・高松・新潟・郡山・仙台・秋田・北海道と全国9都市にて上演されます。
全国公演詳細は公式サイトにて⇒
http://orange-2015.jp/