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劇団四季『ライオンキング』大阪公演千秋楽レポート
5月15日、劇団四季ミュージカル『ライオンキング』大阪公演が千秋楽を迎え、3年7カ月という関西地区最長ロングラン記録を樹立! 特別カーテンコールが行われ大いに盛り上がった千秋楽の模様をお届けします。
(取材・文/小野寺亜紀)ⓒDisney
NEWS & INFORMATION 2016 5/25 UPDATE
キャスト全員がカーテンコールで放った「ありがとう大阪!」という言葉に、スタンディングオベーションの観客は大きく手を振り、「ありがとう!」「シンバー!」と熱狂。5月15日、劇団四季ミュージカル『ライオンキング』大阪公演は感動的なフィナーレを迎えました。
2012年10月28日に大阪四季劇場で開幕した『ライオンキング』は、12年ぶりの大阪公演ということもあり、世代を超えて圧倒的人気を集め3年7カ月のロングランを果たしました。これは『ライオンキング』史上、東京公演(1998年~続演中)に次ぐ第2位の記録。また『オペラ座の怪人』を抜き関西地区での最多公演記録を樹立しました。劇場に足を運んだ観客の数は約127万5000人。千秋楽のこの日も、劇場は小さな子どもたちを含め満員の観客で埋まり、プロローグの「サークル・オブ・ライフ」が始まると大きな歓声と拍手で場内はヒートアップ。その拍手は、この大阪公演を支えてきたキャストたちへの感謝の気持ちを表すような、温かいものでした。キャストも“生命の連環”という壮大なテーマの舞台を、心を込めて演じているのがひしひしと伝わってきました。
「ライオンがフレンドっていうのもワルないな~」と大阪弁を話すミーアキャットのティモンや、イボイノシシのプンバァも絶好調。何度も観客の笑い声が響きました。新たな命の誕生でクライマックスを迎えた物語が終わると、再び幕が開き、舞台奥には「ライオンキング 千秋楽 2016.05.15 大阪公演」の吊り看板が。「ウワッ!」と場内にどよめきが起こる中、千秋楽特別カーテンコールが始まりました。
ヒヒの呪術師・ラフィキの歌に始まり、「サークル・オブ・ライフ」をムファサやスカーなども登場して歌い継ぎ、自然に手拍子が沸き起こります。シンバとヤングシンバ、ナラとヤングナラは、それぞれ手をつなぎながら1階客席後方から登場。興奮する観客の波を掻き分けるかのように、4人は笑顔で手を振りながら舞台上へ上がりました。
シンバを演じた田中彰孝が、関西最長ロングラン記録について感謝しながら、「この作品を愛してくださった全ての方に、心より御礼申し上げます。またいつか、関西で皆様にお会いできる日を楽しみにしています!」と挨拶すると、さらに大きな拍手と歓声が沸き起こりました。
カーテンコールは12回にも及び、途中この大阪公演でヤングシンバ、ヤングナラを務めた子役22名が登場する場面も。輝く笑顔の子供たちがズラッと並び、「すごーい!」と観客も驚いていました。背がすっかり伸びている子もいて、この3年7カ月の月日の大きさを実感。大阪で育てられたヤングシンバとヤングナラたちは、ここから羽ばたいてゆくのか、と感慨深いものがありました。
当日ロビーで観客に配られた大阪公演千秋楽の記念品が、“おおきに”と書かれた「ベビーシンバ型のメッセージカード」。クスッと笑わせてくれるところが心ニクイ!
大阪を席巻したライオンたちはノラ猫へバトンタッチ。次の大阪公演は、7月16日に開幕する『キャッツ』です。13年ぶり4度目となる大阪公演『キャッツ』もまたすでに人気を集め、一般発売初日でチケット販売枚数9万3000枚を突破。2017年3月31日までの公演延長が決定しています。1985年開幕の大阪初演は、当時東京を抜く13か月のロングランを記録した『キャッツ』。永く関西で愛されるミュージカルの進化にも注目です。
■劇団四季ミュージカル『キャッツ』大阪公演
会場:大阪四季劇場
7月16日(土)~11月30日(水)公演 ※チケット発売中
12月1日(木)~2017年3月31日(金)公演 ※7月3日(日)一般発売開始
公式HP http://489444.com