『王家の紋章』初日、囲み取材

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『王家の紋章』初日、囲み取材

２日間のプレビュー公演を経て、８月５日、『王家の紋章』が初日を迎えました。スタンディングオベーションのカーテンコールでは再演も発表され、客席は異次元の熱狂に包まれました。また、終演後、劇場ロビーにて囲み取材が行われ、メンフィス役の浦井健治さん、キャロル役の新妻聖子さんと、新妻さんと同じキャロル役で翌６日に初日の宮澤佐江さんが登壇し、意気込みを語りました。

NEWS & INFORMATION 2016 8/7 UPDATE

●初日公演の感想は？

浦井　感無量です。本当に細川先生たちがご覧になられていたんですが、白いハンカチで涙を抑えているのを見た瞬間、こちらももらってしまった。お客様に支えられ、スタッフさんとキャスト、全員が一丸となってやれたので、こんなに幸せな舞台はないなと思います。

新妻　幸せです。私はマニアといってもいいくらいの『王家の紋章』の大ファンなので、この世界の中に入れていただけて実際にキャロルとして生きることが、こんなにも幸せなんだなと思います。

宮澤　（明日初日を迎えるのが）夢見たいです。帝国劇場に立てることも、『王家の紋章』という作品でキャロルをやらせていただけることも。夢の時間は一か月で終わってしまうので、この一か月の間に成長できたらいいなと思います。

●再演が発表されましたね。

浦井　帝国劇場で２０１７年４月、そして大阪で５月ということでかなりロングランですが、このメンバーは絆が強いので、誰一人として欠けることができないです。稽古場でこれでもかというくらい支え合ったので、この絆は絶対に変わらないと思います。

●稽古はいかがでしたか？

宮澤　すごく和気藹々としていました。緊張していたんですが、浦井さんも聖子さんも優しくて、聖子さんはいっぱいご飯の話をしてくれました。

浦井　もうね、（新妻さんは）歩く「食べログ」（笑）。

新妻　でも食べると、おなかいっぱいになって眠たくなっちゃうので。

浦井　子どもか（笑）。

新妻　で、佐江ちゃんが起こしてくれる（笑）。

●ダブルキャストだと互いの演技は気になりますか？

宮澤　私は（稽古場で新妻さんを）いっつも見ていました。通し（稽古）も含めて、今日も見ています。たくさん聖子さんから、こういうところを私もやってみたいとか、私も真似したいとか、思えるところがたくさんあるので、日々勉強させていただいています。

新妻　私は初舞台がクワトロ（４人）キャストだったんですよ。だから複数キャストは慣れているので、なんか、楽屋が一緒で楽しいよね？

宮澤　楽しいです！

●楽屋ではどんなことを？

宮澤　今日の反省とかも話しますよね？

新妻　うん。そうだね。でもま、さっき何を話してたかなって考えたらお弁当の話しかしていなかった。

宮澤　ちょっと、今それ（その話題を）、避けたのに（笑）。

新妻　今日は中華丼でした（笑）。

●舞台の見どころは？

浦井　リーヴァイさんの楽曲が、今度の舞台は世界初演なので、自分たちの声に合わせて作ってくださっていて、全部宝物ののような楽曲です。同時に、荻田さんの構成した台本自体も、よくぞこの『王家の紋章』の世界をぎゅっと詰めたなというもので、全てが見どころです。

●プレッシャーはありましたか？

浦井　それはみんなあったと思うのですが、本当に細川先生が４０年間、人生をかけて描いてきた少女漫画なので、期待に応えたいという思いでみんなで走ってきました。

●宮澤さんは４８グループ卒業後初めてのお仕事ですが、あらためて初日を前にしていかがですか？

宮澤　明日は泣いちゃうかなって思います。いろんな思いが溢れてくるかな。帝国劇場でお稽古をするようになって一週間くらい経つのですが、やっと楽しみだなと思えるようになりました。その前まではすごく不安でしたが、もう始まるんだという気持ちと、一体となっている空気感を感じることができて、すごく今は楽しみです。

●新妻さんは、見どころは？

新妻　何分くらい頂けるんですか？（笑）。今日初日開けて「王族」の皆様が−−王族って言うんです、『王家の紋章』のファンのことを−−王族の皆様が全国、いえ、全世界から集っていらっしゃると思うので、この後オフ会を開きたいくらい高まっています。原作の１巻から４巻までを舞台にしているのですが、私が神エピソードと認定している、水をろ過するシーンとか、腕を折られるシーンだとかをいろいろ練りこまれていて、台本を読んだときに手が震えました。だから今日王族の皆様がどのように受け止めてくださったのか、私の「腕ポキ」はちゃんと合格点だったのか、いろいろと聞きたいです。日に日にメンフィス様の俺様度が増していて高まっているので…。

浦井　ウェーイ！

新妻　ウェーイって感じです。最初にキャロル役のお話を頂いたときから喜びと怖さをはち切れんばかりに両手に抱えてやっています。でもさきほど舞台のほうで（カーテンコールで）ご挨拶した通り、『王家の紋章』から頂いた幸せをなんとか舞台上で恩返しをしたいという思いで、誠心誠意務めるのみです。大丈夫でした？

浦井　（新妻さんは）すごいんですよ。稽古場でもキャロルの金髪を「黄金の糸の髪とは珍しい」と言いながらメンフィスが触るんですが、僕は最初撫でていたんですよ。そうしたら「違うの！物のように扱って！」ってダメ出しを頂きました。

新妻　最初はメンフィスにとってキャロルはただの物なんですよ。徐々にね、特別な感じになっていくんじゃん？

浦井　ソッコーで指示がきました。

新妻　壁ドンは最初、ドンってやってくれたんで「両手でやってもらっていいですか？」ってリクエストしました。

浦井　最初、耳が真っ赤になってたよね？

新妻　自分でリクエストしたんですけど、恥ずかしくて。生まれて初めて壁ドンされたので。ね、佐江ちゃん。

宮澤　はい（笑）。聖子さんのおかげで私も壁ドンをやっていただけました。

●最後に浦井さんからメッセージをお願いします。

連載４０周年、累計発行部数４０００万部の少女漫画の金字塔『王家の紋章』がこうして舞台化されることになりました。帝国劇場にてお待ちしておりますので、ぜひぜひこのミュージカルを楽しんでいただけたらと思います。このメンバーで夏を乗り切りたいと思います。本日はありがとうございました。

『王家の紋章』は帝国劇場にて、８月２７日まで上演中です。